• 九州大学

学部長あいさつ

教育学部長|黒木 俊秀

 九州大学教育学部は、1925年(大正14年)に設置された九州帝国大学法文学部教育学講座を前身とし、第二次大戦後の学制改革を経て、1949年(昭和24年)に開設されました。以来、教育学と心理学を二つの大きな柱として、人の心と育ちを理解し、それを支える様々な領域について学び、探求する高等教育の拠点として、多くの優れた人材を輩出してきました。さらに、大学院に進学して修士・博士の学位を取得後、国内外の大学や研究機関等の教員・研究者、あるいは臨床心理分野の高度の実践的専門家として活躍する卒業生も多数おります。 私は、こうした教育学部の伝統と所産を誇りに思います。しかし一方では、私たちの社会を取り巻く状況の急激な変化が人の心と育ちにも甚大な影響を与えているように、教育学部における学びや探求においても新しい試みが始まっています。ここでは、そのいくつかをご紹介しておきたいと思います。

 第一に、教育学部を含む文系キャンパスは、2018年(平成30年)9月に箱崎地区から伊都地区イースト・ゾーンへ移転します。文字通り、新しい教育学部が始動するのです。

 次に、2018年度(平成30年度)より文系4学部の副専攻プログラムが始まります。これは、九州大学の人文科学・社会科学の歴史的所産を文系4学部に学ぶ人々で分かち合おうという試みです。教育学部に在籍していても、教育学と心理学の専門性に加え、副専攻プログラムにより自学部の枠を超えた人文・社会科学分野の広い視野を手に入れることが可能になります。この新しいプログラムは、きっと若いみなさんの柔らかな頭脳を刺激することでしょう。

 三つ目に、2019年度(平成31年度)より教育学部国際コースも開設されます。このコースでは、海外、とくにアジア諸国における教育、心理、発達等の特徴と問題点を文化的多様性の観点から学びます。海外におけるフィールドワーク、またはインターンシップに参加して、海外協定校の学生、教員、研究者らと交流し、英語による卒業論文作成を目指します。アジアにおいて活躍できるグローバル人材の育成が国際コースの目標です。

 最後に、わが国初めての心理職の国家資格である公認心理師の養成に対応したカリキュラムも開講されます。教職免許と同様、資格の取得が九州大学の教育目標でありませんが、学府と連続した6年間の一貫教育を通じて、リサーチマインドの豊かな公認心理師に育ってほしいと思います。

 かくもこれからの教育学部に学ぶ人たちには、多様な選択肢が待っています。若いみなさんが新しい教育学部の魅力と伝統を創ってくださることに期待しています。

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